急勾配の屋根のデメリット

屋根の勾配によって、メリットとデメリットがあります。
今回は急勾配の屋根のデメリットをご紹介いたします。

まず急勾配の屋根は頂点が高くなりますので内部の縦の空間が広がるメリットがありますが、逆に言えば外部はそれだけ風雨を受けやすい構造になります。

つまり、耐風性がどうしても低くなってしまう、ということです。

緩勾配の屋根のように台風などの瞬間的な突風を受け流しやすい構造ではありませんので、風による劣化の可能性は勾配が急になればなるほど高くなると言えます。

また屋根面積が大きくなりますので施工価格が高くなってしまうことも挙げられます。

メンテナンスなどの際にも勾配が急なわけですから、どうしても足場を組まざるを得なくなりますので、緩勾配の屋根に比べると一般的に割高になります。
なので建築後の維持費が高くなるというのは大きなデメリットといえるでしょう。

足場を組んで、作業をして、足場を崩して、という行程を踏みますので、工期も長くなりますし、その分人件費などもかかるのでどうしても費用はかかってしまいます。

ですがデザイン性を重視したい、住空間を広げたい、ということから急勾配の住宅を建築される場合もあると思うので
これらのデメリットも把握しておくと良いですね。