民家再生、リフォームにはどれくらいの期間がかかるのか

民家再生をしたいとお考えの方、実際リフォームにはどれくらいの期間がかかるかご存知ですか?
期間の長さによって、どれくらいの工事が、どれくらいの予算で出来るのかが変わってきます。

そのため、リフォームを始める前にどれくらいの期間が民家再生にかかるのか、知っておく必要があるのです。

今回は、リフォームにかかった期間の違いを三つの民家再生例を用いて紹介していきたいと思います。
まず一例目は、築109年の伝統的な古民家を改装した例です。

日当たりが悪く圧迫感のあったリビングの南側の壁を壊し、光と風を一気に取り入れられる吹き通しの構造に改装しました。

工事面積も57.40㎡とリビングの一部を改修するだけであったため、工期は31日、費用は858万円のコンパクトな内容でした。

次に紹介する二例目は、築80年・旧家特有の広くて暗い玄関を改修した例になります。
二階建ての構造を利用して、玄関の二階部分を吹き抜けにし、縦に広く明るい玄関スペースを作り出しました。

工事面積は玄関に和室や応接室を加えた84.02㎡、工事は中規模のものになったため123日の工期と2,020万円の費用がかかりました。

以上二つの事例は、リビングの一部や玄関といった民家の一部だけをリフォームしたものです。
部分リフォームでかかる期間の参考にしてみてはいかがでしょうか。

民家再生リフォームで、バリアフリー住宅に変身させることが出来る?

両親が年を取って、昔ながらの住宅に住まわせているのが心配という方、バリアフリー住宅への改修を考えたことはありますか?
近年、高齢化社会の進展に伴ってバリアフリー化した住宅の購入を検討される方が多くなっています。
一方で、古くなった民家をリフォームして、これからも長く暮らせる家づくりをすることも、選択肢の一つです。
よくある例としては、ご高齢の両親を抱えていて暮らしやすさや安全面を考慮して、都会の分譲マンションに住まわせたい。
しかし、今ある家屋が代々受け継いできたものでそこを手放すわけにはいかない。
こういった場合、議論が予算的な話に偏ったり、平行線を辿ったりすることで、なかなか話が前に進まないというのが一般的です。
その時、既存の伝統家屋を住みやすくリフォームすることが問題の解決につながるという場合があります。
古くなった民家を再生させる民家再生リフォームでは、お客様の要望に合わせてバリアフリーを意識したリフォームにすることもできます。
費用面で考えても、分譲マンション一件を購入するよりも安く済んでしまう場合が多くお得です。
田舎に住む両親の暮らしが心配である、古くなってしまった民家のリフォームをしたいという方は是非参考にしてみてください。

民家再生に興味のある方!リフォームの際は耐震工事も忘れずに!

代々受け継がれてきた伝統的な家屋が地震でつぶれてしまう、なんてことを想像したことはありますでしょうか。
日本の伝統的な旧家というのは見た目の美しさだけでなく、気候的な快適性も考えられていて素敵ですよね。

しかし、築何十年という長い歴史を生きてきた家屋には残念ながら耐震工事がなされていないものが大半を占めています。
そのため古民家に住まれるご家族の方の安全を考えると、なるべく早く耐震基準を満たした家屋へのリフォームを施してあげる必要があるのです。

ところで、皆さんは民家再生という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

古くなった民家を旧家そのものの良さを残しながら住みやすくリフォームすることで、住宅飽和状態の日本では近年推奨されているものです。

旧家の持つ木の風合いや周りの風景を含めて、新築や都会のマンションには出せない味わいが出せることから価値が評価されていますが、そのような民家再生の際に同時に耐震補強の工事をされる方もいらっしゃいます。

見た目は伝統的な木造家屋でありながら使いやすさは抜群で、耐久性にも優れた家屋が作れるというのは民家再生の素晴らしい点です。

そのような民家再生のリフォームの際にも、せっかく改築した家が地震に負けないように工事を施しておくことはむしろ必須と言えるのかもしれませんね。

民家再生を活用して田舎暮らしを始めよう

のどかな田園風景が広がる農村で田舎暮らしをしてみたい、と考えたことがある人は多いのではないでしょうか。
日本の田舎の風景は広い田んぼや緑豊かな山の景色が広がっていて、とても心が落ち着くものですね。

しかし、実際に住もうと思っても両親や祖父母の実家がない限り、なかなか自分で新しく家を建てようとは考えられませんよね。

そこでおすすめなのが、民家再生を活用した田舎暮らしです。
田舎暮らしに民家再生を活用するのには、大きく三つのメリットがあります。

一つ、既存の民家を使うため費用を最小限にとどめられる。
民家再生の場合には、既存の骨組みを活かした家づくりができるため、その場の風景に合った家にすることができます。

また、耐震やバリアフリーなど必要な細工に必要なだけお金をかけることができるので、費用は最小限です。

二つ、土地や水田など所有されていた財産を手にすることが出来る。
元々の家主が家の立つ土地だけでなく、周辺の土地を所有しているという場合が多いため、農業を始めるチャンスをつかめるかもしれません。

三つ、国の役に立つことが出来る。
少しオーバーな表現ですが、現在日本では空き家の増加が社会的な問題となっており、住み手のない古民家を改修して住むことは国の意向にも沿った暮らしになります。

地域によっては補助金が出るところもあり、この流れは今後も進められていくことでしょう。

以上、このような観点から民家再生を利用して田舎暮らしをすることにはメリットがあり、多くの田舎暮らしを望む人たちにおすすめしておきたいと思います。

古くなった民家を再生させるのに必要な予算・期間は?

先祖代々の立派な伝統家屋を所有しているけど、古くなってしまって快適に暮らすことができない。
そんな方はいらっしゃいませんでしょうか。

年を取った両親が田舎に住んでいて、立派な家と土地を所有しているにも関わらず、住むには不便ということでやむなく放置してしまう方というのは多くいらっしゃいます。

しかし、せっかくの先祖から受け継いだ不動産を無駄にはしたくないということで、古民家のリフォームを考えられる方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、古くなった民家を大胆にリフォームし見事再生させた例を元に、その費用や期間のおおよそを紹介していきたいと思います。

紹介するのは築70年、伝統的な二階建ての一戸建てで、天井の低さや和室の仕切りの多さが原因で圧迫感に困っていました。
そこで、一階部分の細かく仕切られた間取りを取り壊し、大きなリビングとコンパクトな和室に仕切り直しました。

また、二階に複数あった和室の一部を吹き抜けにすることで一階部分の解放感を作り出しました。

この工事では、一階部分全体と二階の一部を合わせた227㎡のリフォームを行い3,495億円の工事費用になりました。

一方で、工期は家の骨組みは取り壊さず間取りだけを変更する方法を取ったため160日という比較的短い期間で収まりました。
既存の構造を活かすことで、短期間で新しい家に生まれ変われることが、民家再生のメリットと言えるでしょう。