2017.12.14 第69号(2017年12月1日発行)
第69号
私はもともと木にこだわりを持っていまして、再生の時強くこだわったのは建っていた状態を極力残すことでした。蔵の中にあった柱時計やこの蓄音機も含めて、解体した当時のそのまんまを使うということですね。戸前も持ってきてつけました。この戸前の取り付けでは、保川さんも相当苦労されたようです。でも、なんとか希望通りやっていただいて、今、大変満足しています。戸前もそうですが、すべてにわたって本当に素晴らしい仕事をしていただいて、保川さんには感謝しています。おかげさまで、妻飾りも含めてできた頃は通りすがりの人にいろいろ尋ねられたりと評判でした。
そこでこれから民家再生をしようという方へのアドバイスです。自分が好きと思うことには大いにこだわったほうがいい、ということです。ここだけは譲れない、っていうものには決して妥協せず、自分のこだわりを通しちゃうといいでしょうね。私はそれを貫いたので、今、快適な暮らしが実現できています。