C値とは

C値とは、家の床面積に対する隙間面積の割合を表す数値です。
通常、床面積1平方メートルあたりの隙間面積(平方センチメートル単位)で表します。

 
具体例として、C値0.6であれば、床面積1平方メートルあたり、0.6平方センチの隙間があるということです。
もし総床面積100平方メートルの家であれば、60平方センチの隙間があるわけです。
実際の測定にあたっては、もちろん隙間の面積をメジャーで測って算出したりするのではなく、空気圧を利用します。

 
大きな換気扇のような装置を回して外部から室内に空気を取り込み、その際の空気流量から算出するのです。

 
隙間が少ないほど、同じように換気扇を回しても実際に室内に入る空気の量は少なくなりますね。
この原理を利用しているわけです。

 

これに対してQ値とは、熱損出係数のことです。
室内と外の温度差が1度あるとき、家全体から逃げる熱量を床面積で割った数値です。
Q値の算出は非常に複雑ですが、要は住宅の断熱性能を表したものです。

C値もQ値も、値が小さいほど熱や冷気を外に逃がしにくいということになります。
これらの数値を参考にして、省エネで快適な家にしましょう。

縁側の魅力

外でもなく内でもない曖昧な空間、それが縁側です。
古き良き時代の姿をそのまま伝える、日本家屋には必ずと言っていいほど備え付けられているのが縁側です。

 
戦後から80年代にかけて、急速的に西洋建築に倣った家屋が増え、瓦屋根を採用しつつも部屋・間取りは洋風に、というお宅が増加して縁側がどんどん消えて行きました。

しかし、「和風モダン」という単語が生まれ、スローライフなど便利さだけを追求しすぎない、ゆったりとした生活が見直されている今、縁側は再び注目を浴びています。
縁側の魅力には一体どういったものがあるでしょうか。

まず、暑い夏には広い間口から風を通す役割を果たし、せり出した縁側があることで外の環境の影響が中まで届きにく、直射日光が遮られ日陰になり、涼しく快適。
夕方には縁側に腰掛けて夕涼み・憩いの場としてくつろぐことができます。
寒い冬には、太陽の位置が低く柔らかい日差しとなり、天気のいい日には日向ぼっこができます。

春・秋といったさわやかで暖かい季節や涼しく自然を感じることのできる季節のように、中間期にも快適な気分を味わうことができます。

土間の仕様用途について

土間と聞くと、日本の古い住宅のイメージを持たれる方が多いでしょう。

日本古来の住宅では台所が土間に設けられていましたが、薪を使用した調理やその後片付けに適した空間であったためです。

そもそも土間とは屋内で、床を張らずに土足で歩くように作られたところを指す言葉ですが、現代でも広い土間は人気があることはご存知でしょうか。

現代で土間にあたるスペースと言えば、玄関がありますが、土間として利用する空間を玄関を入ってすぐのところに設け、自転車やアウトドア用品の収納に使う方法もあります。

玄関からひと続きになるように、収納棚などで仕切りを作り、椅子とテーブルを配置すれば来客スペースとして土間をカフェのように使って、おもてなしすることもできます。

室内に招き入れることに抵抗がある来客や、短時間の来客時には非常に便利なスペースとして利用できるでしょう。

また、室内で行うことが難しい日曜大工やガーデニングも天候や時間帯に左右されず行うことができます。

このように、土間は家族の生活スタイルに応じてさまざまな用途で利用することができる空間となるのです。

瓦の再利用?

瓦といえば、日本家屋を代表する物の一つです。

風通しが良いので、夏は涼しく、冬は暖房を利用しても結露を防ぐことができます。

このような万能な瓦は、唯一欠点があります。

それは、処分する場合の方法についてです。

そこで、近年注目が高まっているのが、瓦を砂利として再利用する方法です。

瓦を砂利として再利用することで、雨天時に特に恩恵を受けることができるようになります。

その理由は、瓦を利用した砕石は水はけが良く、建築資材としても販売できるためです。

当然、利用しているのは、古くなった日本家屋などに利用していた瓦なので、廃棄物を減らすことができるため環境にも優しいとして、人気があります。

ただし、注意点があります。

注意点とは、専用の設備を保有していることが前提条件となります。

専用の設備さえ、保有できていれば、瓦を砂利として再利用することが可能です。

瓦を利用した砕石は水はけが良く、建築資材としても販売されているので、これから新築住宅を購入しようと考えている方々に、特に推奨されています。

水はけが良いので、雨が降っても靴が汚れませんよ。

畳の湿度調節機能について

冬には乾燥し、梅雨から夏にかけてはジメジメするという日本の気候にぴったりと合っている畳。
この畳が、部屋の中の湿度を調節してくれる効果があることを知っている人はあまり多くありません。

畳の表面の表ござは、い草で作られています。
この畳に使われている、い草の中のスポンジ部分が湿気を吸収する働きがあります。
お部屋の空気が乾燥してくると、放湿をして程よい湿度に上げてくれ、逆にお部屋の空気の湿度が高くなると湿気を吸収してくれるのです。

畳一枚分で約500CCもの湿気を吸収でき、ペットボトル1本分、6畳のお部屋ならば3リットルもの湿気を吸収してくれる働きがあります。
そのため、高温多湿の日本の夏には最適だと言われています。

この働きによって、お部屋の湿度の調整を自動的に調整してくれているのです。
乾燥や湿気対策に加湿器や除湿器を使っている家庭も多くありますが、畳はそれだけで毎日電気代もかかることなく、部屋の湿度調整を行ってくれているのです。
さらに畳には有害物質を吸着する作用もあると言われていて、空気清浄機の役割も果たしてくれているのです。