古民家の保全を行う「日本民家再生協会」とは

日本の住文化の歴史は伝統的な木造建築から、現在までにさまざまな形で変遷してきました。
日本は四季があるため、さまざまな気候や天候にも対応できるようにさまざまな工夫が凝らされており、畳や縁側といった日本ならではの特徴も見られます。
しかし、現在では西洋の技術を用いた洋風建築が主となっており、日本古来からの様相を保った建造物は姿を消しつつあります。

こういった流れの中で、ユネスコの世界遺産に登録された、伝統的な合掌造りで作られた古民家が立ち並ぶ岐阜県白川郷などをはじめ、全国的にも文化の保全や再生活動に取り組む事業も活発になっています。
これら活動を主導するのが日本民家再生協会(JMRA)です。
日本民家再生協会は古民家の持つ魅力を学び伝え、古民家の再生事業や移譲などを補助する活動を行っています。

今回は注目されつつある古民家の魅力とそれらを保護する活動について見ていきましょう。

・古民家は日本の文化的財産
古民家とは、実際に人が暮らしていた古い民家のことを指します。
具体的な古さなどは定義されていないものの、伝統工法で作られた家のことを古民家と呼ぶことが多いようです。
伝統工法で建てられた家はそのものが日本の技術や歴史を感じられる財産であり、次代へと受け継いでいくべき建造物といえるでしょう。

・民家バンク
日本民家再生協会が実施する「民家バンク」では民家を手放したいという人と、民家を譲り受けたいという方の架け橋となる事業のことです。
「移築再生」と呼ばれる民家の移動と再生作業が必要な物件であることが前提とはなりますが、民家自体は無償で引き取ることが可能で民家に移り住みたい方へと民家が受け継がれる仕組みとなっています。

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