民家再生って何をするの?工事の大まかな流れをご紹介

民家再生の持つあいまいさは住宅の形式や年代だけにとどまりません。
移築という言葉にもそれは当てはまり、これまで古い建物の移築は保存目的が主流でした。

民家に関しても現状のままの姿で移築・保存することが理想とされていますが民家をめぐる活動を整理すると次の四つに大きく分かれます。

1、元の住民が古くなった民家を現地で再生する。
2、第三者が民家を手に入れ現地で再生して住む。
3、第三者が民家を手に入れ別の場所で元通りに移築・再生して住み継ぐ。
4、第三者が民家を手に入れその古材を利用しながら現代人のライフスタイルに合うように設計しなおして新しい家を建てる。

最初の二つは再生といわれる方法です。
中でも民家再生に携わる建築家や施工会社の多くは、一番目をもっとも理想としていて何世代にもわたって住んできた家を現地で再生して住み継ぐのは、地球環境の面からだけでなくそこで暮らしてきた家族にとっても有意義なことだからです。

民家再生の流れはまず民家の実測・調査を行います。
民家の現状調査は設計や解体をするうえで大切な基礎データとなりますので、綿密に行われる理由です。

一般的に民家の欠点といわれていることが三つありそれは基礎の弱さ・寒さ・間取りの悪さです。
これらの欠点を解消するように工事を進めていき、安全で快適な生活をすることができる民家再生を行っていきます。