失われた古民家も蘇る「部分再生・古材利用」とは

古民家再生で用いられる手法の主なものはこれまでにご紹介した「現地再生」と「移築再生」の二つです。
これらの他にも、古民家で使われていた建材を用いた「古材利用」や「部分再生」と呼ばれる手法も近年人気となっています。
市場でも古材を扱う専門業者ができるほど人気があり、一時期古民家カフェなども話題となりました。

古民家の再生という意味では逸れるかもしれませんが、これらの手法も古民家の伝統を引き継ぐ方法のひとつとして数えられています。

・部分再生、古材利用とは
部分再生や古材利用では、古民家で使われていた建材を家の一部や家具などに用いる手法です。
部分再生では部屋単位で個剤を使用して新しい建材と組み合わせつつ古民家の様相を再現します。
新築の住居や古民家を所持していなくても行えるため、住居の購入や移動はできないけど古民家の良さを味わいたいという方にはうってつけの方法です。

古材利用は厳密には再生作業ではありませんが、近年非常に人気のある古民家再現手法のひとつ。
古材を部屋の内装などに利用して古民家風に仕上げる手法を指します。
他の手法と比べ比較的簡単に行えるため、カフェなどの店舗でも採用されることが多いのが特徴です。

このように、既に失われてしまった古民家も部分的に利用することで伝統の感じられる一画を再現することが可能となっています。

古民家再生の手法についての記事は以上となります。
日本の伝統・財産を次の世代に受け継ぐために今後もより古民家再生が注目されるのではないでしょうか。