古民家の床下における留意点

古民家は長い間使い込んできている家ですから、原則的には丈夫さという点ではそれほど心配は要りません。
古民家であればあるほど土台はしっかりしているし、柱なども頑丈なものを使っているのが一般的だからです。

ただ注意しなくてはならないのは、湿気と見えない箇所がどうなっているかという状態を確認しないといけない点です。

たとえば、トイレが昔の様式である場合などは、その場所は湿気が多いために、柱などがやせ細っているということがあります。
外からは見えなくても、床下などに入って確認すると、今にも折れそうな柱で支えているというようなことがなきにしもあらずなのです。

もう一つは多く見られる現象ですが、シロアリ被害です。
こちらも外からはほとんど発見できません。

現代の建築と違って、床下は風通しをするために、わざわざ空気が抜けるようにしていることが多いのですが、それはシロアリを呼び込みやすい構造ということもできます。

シロアリは遠くからでもやってくるので、住人が警戒していてもわからないことが多いのです。
そうなるとある日突然、床が傾いたりというようなことも起こります。

こうしたことは事前にチェックが必要です。