掛け軸を長持ちさせるために

和室といえば、掛け軸が飾ってあるだけで和室自体の見栄えが変わります。

 
季節や行事に合わせて掛け替えて生活を彩りたいものです。
和紙で出来ている掛け軸を長持ちさせるコツは「定期的な掛け替え」をして掛けっ放しにしないことです。

 
取り扱う時には、濡れた手などで触らないようにして下さい。
ツレやシミの原因になります。

 
また、花や置物と一緒に飾る時は、掛け軸の正面よりも少しずらして置くと、掛け軸も良く鑑賞できますし、花粉や水滴も付きません。

 

お気に入りの掛け軸をいつも掛けて置きたくても、2、3ヶ月ほどかけたら一度片付けて休ませてください。

 
また、掛け軸は、桐箱に入れて湿度の低い風通しの良い場所で保存してください。

 
桐箱に入れる日は、よく晴れた日が数日続いた後、湿度が上がる夕方になる前に片付けてください。

 
このとき埃がついているとカビの原因になりますので、作品部分を傷つけないように十分注意しながら、払っておくことが大切です。

 
また、使わなかったとしても1年に1回は虫干しを兼ねてかけるように必ずしてください。
いつまでも美しく鑑賞できるように、保存とお手入れにご注意下さい。