畳の部屋で落ち着きを感じる理由

近頃では、日本の住宅もすっかり洋風化が進んできて、茶の間はリビングルームに、台所はキッチンに、寝室はベッドルームにといったように、その名称までもがカタカナによる洋風のものになっている、といった傾向がありますね。

こうした住宅の中には畳敷きの部屋が一つもない、といったものまであるようです。

このような洋風の住宅では、立っているか腰掛けているか、といった生活スタイルのものとなっているために、床に座って過ごすといったことがなくなってしまっています。

しかし、普段はこうした家で暮らしていても、たまの旅行で温泉地の旅館に泊まって、畳敷きの部屋で過ごしてみると、何やらとても落ち着けるといった感覚になります。は久しぶりに床に座って過ごしてみると、とても伸び伸びとした感じが味わえたので、といった気持ちになる人も多いようです。

また、畳の色や匂いが醸し出す雰囲気があらためて新鮮に感じられた、といった感慨を覚えることもあったりします。

洋風の生活になったといっても、日本では家の中に入れば履物を脱いで上がる、といった生活スタイルは変っていないために、畳の部屋が持つ雰囲気にはやはりすてがたいものがあるのですね。