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富津市で開村「和心村」村長インタビュー

■2022/12/30 富津市で開村「和心村」村長インタビュー


- いつから営業を始められましたか?
 
2020年に移住してきて、7月から宿泊施設として営業を始めました。
もともとアウトドアを意識して始めたくて、テントサイトも少しずつ整備していきました。
この場所そのものはコロナの前に手に入れていたんです。その時はセカンドハウスにしようと考えていて、宿泊施設にする考えはありませんでした。私は20年ぐらい前に日本に来て、千葉県にも住んだことがありましたが、ずっと東京で暮らしていました。ところがコロナになって、東京にいるのが危なくなり、田舎の方が絶対安心だなと思ってここに移住してきました。ここだと密にならないから私たちもよかったし、泊まりにくるお客さんもコロナから逃げて来るみたいでしたね。
 
- この場所、物件はどのようにしてお知りになりましたか?
 
インターネットの不動産サイトで見つけました。地域的には房総エリアにしようって決めていたんです。なので、房総のいろいろなところを回り、最終的に富津のこの場所がいいなと思い決めました。ここを見た時は、もう一目惚れって感じで、頭の中でイメージしていたものと90%ぐらい一致していました。主人とふたりでここいいなって、もうこれ以上のところはないだろうなって。その時はこの長屋門はボロボロでしたけど。馬小屋として使われていたりしたものでね。
 
- 母家はリフォームとかされたんですか?
 
いえ、母家の方はまだほとんど手を入れていません。前に住んでいた方が10年ぐらい前にリフォームされていたので、元々きれいな状態でした。


だから、自分たちでペンキを塗ったりとか二人でできる範囲のことしかやっていません。床の張り替えとか少しやったぐらいで、基礎とかもそのままですし。
 
- この長屋門ですが、初めからこういう風にする予定はあったんですか? 
 
最初はそんな計画はなくて、母家の方を優先してやって、長屋門は、母家で営業しながら少しずつ直せばいいかなぐらいにしか思っていませんでした。それが、しばらくして、ここで動物カフェとかをやるといいんじゃないかって思ったんです。うちでは犬とか猫とか、ヤギとか飼っているので。それがこの長屋門に手を入れるきっかけだったんです。
 
- こちらは「和心村(わしんむら)」というネーミングを付けられていますよね。これはどなたが考えられました?
 
会社の名前が元々「和心」なんです。「和」っていう文字、すごくいい意味を持った日本語ですよね。和む心、心が和むとか。もともとの「和心」という会社は、インバウンド関係の仕事がメインで、会社名は日本的なものにしたかったんです。それで「和」、「なごむ」という日本語にこだわりました。人と人の関係、国と国のつながり、そういうものが和みながら、いい縁になるというイメージで会社名にしました。それで今のこの土地に来た時に、ゆくゆくはここを「村」にしようと考え、心が和む村、「和心村」と名づけたんです。
 
元々東京で民泊事業をやっていたんです。アパートとかではなく一軒家を借りて。ただ東京だと広い庭は無理なので、小さな庭がある一軒家とかを専門的にやっていました。やっぱりここは日本ですし、日本風の一軒家で、畳の部屋があったりする家が良くて。その頃からペンキ塗ったり、壁紙を貼ったりは自分でやっていました。
そうしているうちにコロナが蔓延し出して、いちばん初めにダメージを受けました。それでもう、ここではやめた方がいいな、と判断して、4月には東京の方は全部手離して、こちらに移住して来たんです。来てよかったです。田舎はいいです。楽しいです。
 
- 元々このような古民家とかに興味がおありだったんですか?
 
そうですね。私も主人も日本の古いものが好きで、ここに来る前にも旅行すると古い旅館とかに泊まったりしていました。国登録の何々文化財とかになってる旅館とかね。
自分たちにとってもここは初めての古い建物だったので、これからお客さんを呼んだりして営業する上では、安全性のことも気がかりだったんです。それでまずは調査してもらおうと、できるところをネットで調べたら、保川建設さんを見つけて、こういう古い建物、古民家に対して実績のある専門的な会社だったので早速問い合わせをしたんです。それが保川建設との初めてのコンタクトです。
初めは母家の調査ということだったんですが、その時いっしょにこの長屋門も調査してくれたんです。今思うと、保川建設さんに任せて良かったですね。こんなにきれいにしてもらって。
最初は母家をどうしよう、ああしよう、こうしようみたいなことを話していたんですけど、こちら(長屋門)が先になっちゃって。母家の方はもう少し先にまた考えなければならないでしょうね。
 
- ご近所とのお付き合いはいかがですか
 
こっちに来た時はちょうどコロナの真っ最中の頃だったので、人に会うこともほとんどなく、挨拶回りに行くのも嫌がられそうだし、この部落の集会もほとんどなくて特に挨拶はしてなかったんです。それが最近、区長さんから地区の集会があるから来て挨拶したらって言われ、そうすれば一軒一軒挨拶回りしなくていいでしょって。ここでは私たち以外に商売している家はないですし、田舎の人は外から新しく来た人にはいろいろと不安とかありますよね。それで集会で挨拶させてもらったんですが、みんないい人で、感じよく接してくれて安心しました。私たちも新しい、知らないところで元々の住民の方との付き合いには多少心配なところもありました。でも、実際にはそんな心配はなく、すんなり受け入れてもらって、みんなニコニコ挨拶してくれたりして安心しました。
 
- かわいい動物がいますね。
 
元々猫は飼っていたんです。それでここに移住する時いっしょに連れて来たんですが、友だちや親から大きな犬を飼った方がいいよって言われて飼い始めました。ここは猿とか猪とかも出るのでその対策としてもいいですし。今、猫は5匹、犬は4匹飼っています。それにヤギが2頭。近所にやっぱり移住して来た方ですが、70代のおじいちゃんがいて、いろいろよくしてくれる方なんですが、その方から突然「お宅ヤギ飼わない?」って聞かれてからですね。その方の知り合いの家でヤギが生まれたらしくて、その赤ちゃんを分けてもらいました。
動物を飼うのって楽しいですね。ヤギは朝になると早く草の生えてるところに連れてって!とばかりにメー、メーって鳴くし、夕方になると早く小屋に帰ろう!ってメー、メーと鳴くんです。ヤギもそうですが、動物ってみんな可愛いですね。
 
- 宿泊のお客さんはどのような方が多いんでしょう?
 
そうですねえ、外国人も含んで90%近くが日本に住んでいる人で、ファミリーで来られる方が大部分です。
エリアとしてはやっぱり東京が多いですね。あとは神奈川とか千葉の上の方とか、都会からの方が多いですね。キャンプ場を想定して来られる方が多いんですが、ここに来て「こんなにきれい!」みたいにびっくりされる方もいらっしゃいます。子供さんはもうここに着くとわーい!わーい!って大喜びされてますね。犬や猫と仲よしになって追いかけっこしたり、抱っこしたりしてわいわいと思いっきり楽しんでいるし、お父さん、お母さんは薪ストーブや焚き火でゆっくりと過ごされています。ここでは、自由に自分たちの時間を過ごしていただけます。
 
- 富津というと海を思い浮かべますが、ここはかなり山深いエリアですね。
 
ここから海までは実は車で15分ぐらいなんです。外房の海だと40分ぐらいでしょうか。星空がきれいだし、夕日がまたきれいなんですよ。いいところですよ、ほんとに。
買い物も車で10分ぐらいのところにスーパーもあるし、君津市も車で20〜30分ほどで行けますから、結構便利なんですよ。不便そうにみえますが、そんなことは全然ないですね。山って言ってもそんなに山奥ってわけではありませんから。
 
- 今後の展望や計画はありますか?
 
今は母家とこの長屋門で営業していますが、ゆくゆくは隣の建物もきれいにしてカフェとかやりたいと思ってるんです。
(出身の)台湾には日本に移住したいと考えてる人が結構多いんです。日本に来て、都会ではなくこういう田舎に住みたいと、みんな思ってるんです。これからはそういう人をサポートできればいいなと思います。そして、ほんとの「村」をつくる、これが当分の目標で、目指しているところです。
 
- 建物の裏にも森が広がっていますね。
 
そうなんです。裏の森にも入れるんですよ。今はちょっとだけ整備して、お客さんに入っていただけるようにしています。


お客さんは自由に森の中を歩いて、薪を拾ったりしていらっしゃいます。他にも薪割りとかもされていて、今日も朝から薪割りされているお客さんがいらっしゃいました。こういうことって滅多にできないから、楽しいし、ストレスの発散にもなるようです(笑)。この時期は柿がなってますよね。それで先日は干し柿づくりなんかもやりました。お子様も参加して、長いハサミで敷地内の柿の実をもいで、皮を剥いて干して作ります。
 
それと、周りの土地を手放してもいいよと言ってくれる方もいるので、少しづつ広げようかなとも思っているんです。まだ何をするか決めてはいないんですけど。まあ、畑でもできればいいかなとは思います。宿泊施設だけだと面白くないですし、どこにでもある施設になっちゃうので、それは嫌ですし。うちのスタッフにこの近くで生まれ育った人がいるのですが、小さい頃はこのあたりに蛍が出たんだそうです。だからまた、蛍が飛ぶところにしたいなあっていう夢を持っているんです。
 
- 夢はどんどん広がりますね。
 
今話し合っている最中なんですけど、ヘリコプターを持っている知り合いがいるんです。そことも連携できればいいなって思っているところです。東京からだと車で1時間はかかっちゃいますが、ヘリだと15分位、贅沢ですよね。

- どうもありがとうございました。
 
この記事は、令和4年10月31日にインタビューしたものです。


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