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「紋七」の工事で曳家を担当した山﨑組・山﨑忠一社長に聞く

■2022/04/01 「紋七」の工事で曳家を担当した山﨑組・山﨑忠一社長に聞く




ー 曳屋の業界規模はどのくらいですか?

総合建設業みたいな形でやってる日本を代表するような会社は別ですよ。そういうとこは別にして、曳家専門でやってるところは、社員が5〜6人で曳家しかやらない、そういう会社がほとんどですね。だから、(一般社団法人)日本曳家協会とかの会員になっていて曳家をやっている会社は全国で100社はないんじゃないかなと思う。そんな少ないですよ。(R4.3月現在の協会ホームページより:日本曳家協会会員60社/関東では16社が登録され、内4社が千葉県の会社となっています)

昔はいっぱいあったんだけどね。私が親父の跡を継いで始めた20~30年程前は、長生郡市だって曳家をやるところが6〜7社はあったね。みんな跡継ぎがいないとか、需要自体も少なくなったというのもあるし、だから職人がいなくなる。仕事がなければ職人だっていなくなります、職人がいなければ曳家もできなくなるわけです。

昔はね、曳家をやりながら木造の基礎とか、コンクリート工事だとか鳶仕事をやってる会社がほとんどだったんですよ。ウチの場合だって曳家をやりながら木造の基礎とか、コンクリート工事だとか鳶仕事をやってたけど、うちはたまたま保川さんと取引があったので曳家を続けられているんです。他の会社だと数年に1回程度しか仕事(曳家)がないから続かないわけです。うちは今でも年に3~4棟は曳家をやっていますかね。保川さんは曳家仕事が途切れないから、ウチの会社もこうして続けられてるんです。

ー 専門の曳家職人は何人くらいいらっしゃるんですか。

うちで曳家をやるのは専門の社員ではなく、普段は土木の仕事やったり、建築の基礎工事やったり、河川やったり舗装工事をしてる社員です。


まあ、誰でもできるってわけではないですが、ウチには私より先輩の専務がいて、曳家のベテランなわけです。彼に任せれば大丈夫なんです。ただ、今はもう専務がいなくても保川さんの現場は他の社員だけでやってるんじゃないでしょううか。今日も保川さんの富津の現場で揚げ屋をやって、基礎をやってると思いますよ。それともうひとつ、他の現場ではこれから曳く家の基礎が終わったところかな。それで富津の基礎工事が終わったら、こっちの現場で曳家です。

曳家の形態っていろいろあるんです。お金さえかければ工場やビル何でも曳家できますから。高層ビルは知らんけどね。だから木造住宅だけじゃなくて、工場とかもやったことあります。鉄骨とかは基礎が大変ですけど、仕事としては楽ですね。あと基礎ごと曳家する場合もあるから、例えば鉄筋コンクリートのビル、4階建て5階建てのビルを移動するといったときに、基礎がついてるでしょ。だから基礎の下の杭の部分から、曳くんです。とんでもない大規模なことになるんですが、そういうこともできるんですよ。ただね、お金さえかければできるんですが、やっぱりビルを曳ける会社って日本で何社もありません。大規模な会社じゃないとできないんです。

ウチの場合は、親の代から鳶をしていて、鳶といっても足場を組んで高いところをやる鳶と、基礎仕事をやるのも鳶ですから。我々の仕事は鳶・土工でひとくくりなんです。ウチは曳家だけではありませんが、曳家だけっていう会社も千葉県で10社くらいあるんじゃないでしょうか。そういう会社は関東だったらどこへでも行きますよ。千葉県だけじゃ仕事続きませんから。やっぱり今は仕事が少ないですよ。以前、区画整理とか多かった頃は、道路ができるとか、公共の構造物ができるから移転してくれとか、そういうのから仕事が始まるのが結構多かったからね。曳家はやっぱりお金かかるんですよ。今は木造和風住宅にとことんお金をかける施主さんも少ないし、お金かけても和風、洋風なんてこだわりませんから。

ウチでは曳家の技術は、現場第一、現場を手本にして引き継いでいってます。どんな仕事でもそうですが、現場がないと教えられません。口で言ったり、ビデオ見ながらじゃあ無理なんですよ。

仕事があれば後継者は育ちますが、なければ育ちません。だから、保川さんに頑張っていただかなければなりませんね(笑)。

ー 今回の紋七さんの曳家はいかがでしたか。


曳家といってもケースバイケースでいろんなやり方があります。何通りもやり方があって別に固定されたものはありません。何でもできるんです。今回の紋七さんの場合、規模が大きいから全体的には重いんだけど、面積が広いぶん重量も分散できるわけです。重さで言えばね、いちばん重いのはやっぱり土蔵ですね。蔵は重いですよ。小さくて重い。そして小さい方が荷重が1ヶ所にかかるからね、重いんです。うちらがやる木造ではね、蔵がいちばん重いですよね。

曳家依頼は今もいろんな会社からあります。でも、保川さんがいちばん多くて、その中でも今回の紋七さんの曳家はいちばん規模が大きかったんじゃないでしょうか。曳く距離もあったし、建物の大きさもね。以前、市原の区画整理でやっぱり土蔵の曳家をやったのも、もうちょっと曳く距離があったりして大規模だったんですけど、今回の紋七さんの曳家、やっぱり木造の高さ、広さとか建物の大きさとか規模からすればいちばんでかいんじゃないかなあ。一通り曳家の全部をやりましたからね。直線距離だって50メーター以上曳きましたし、回転だって90度以上回しましたからね。

レールは柱が通る道筋の数だけ敷くから、真横とかに曳くときは同じレールに複数の柱を載せられるけど、斜めに曳くときは柱の数だけレールが多くなるので大変なんです。

曳家でいちばん気を遣うことは失敗、つまり道(㊟レール)を外すこと。脱線ですね。これはもう駄目ですね。やり直しきかないから。道外してガタンってやっちゃうと、それで終わりですから。これやっちゃうと家が壊れますからね。そして古い家はもう直せない。新築だったらね、建てかえますよで済んじゃうところありますけど。だから曳家は慎重に、小さい家でも、大きい家でもとにかく慎重にしないとね、やり直しきかないですから。


曳家して最後に新しい土台に乗せるわけです。この時、ちゃんと一発でピタッと合わないんですよ。合うように調整しなければならない。これまでの経験を使って、なるべく手間が掛からないように途中で修正しながらですね。下ろすときも曳くときもみんなそうなんだけど、5センチ10センチのずれは出てくるんです。例えば1メーターくらい下ろすんでも多少ずれてくるわけです。

それを経験を駆使しながら少しずつ下ろし、最後ピタッと合うように調整するんです。

ー 民家再生、特に曳家は話題性十分ですね。

先日の紋七さんの曳家のイベント、けっこう人がいたんじゃない?まあ、あのくらいの規模じゃないとイベントにするには大変なんですよ。日にちや時間を決められて曳家を見せるってね、大変なんですよ。できなければしゃれになりませんから(笑)。えらいと思うのは施主さんだってね、お店の宣伝というより、みんなに曳家を見てもらおうという考え方、私なんかにはなかなか出てこない発想ですよ。ゆとりでしょうか、自分たちがやってる仕事を皆さんに見てもらおうなんていう発想ができるっていうのは。

余談だけど、あのイベントは、ウチの名前だけが新聞に出て、保川社長に「誰が主役だかわからない」って言われたり、みんなに「山﨑組すごい!」なんて言われて、後で「違うよ、保川さんがやっててウチは頼まれてやってるだけ」って、いいわけに追われたりしてました(笑)。

民家再生、やりたいんだけどできない、って方が大半ですよ。紋七さんの工事を社長に言われたときには半信半疑でした。本当にやるのって。だって、採算性を考えたら、絶対新築の方がお金かかんないわけですよ。それをやっぱり決断したんだから、紋七の社長はすごいと思いますよ。

あの古い家を残したいっていう気持ちで工事を決断された。それはすごいことですよ。茂原駅前の敷地に太い楠が何本もあったのを全部切っちゃったこともあって、そういう木もなくなる、家もなくなる、紋七さんにしてみれば、これは寂しいことですから決断されたんでしょう。が、自分だったらやらないかもしれないね。

ー 保川建設との過去の曳屋で印象に残っている現場は

千葉市で曳家をやった現場は大変でした。母屋を曳家したんだけど、普通曳家が終わってから屋根工事に取りかかるんだけど、既存の屋根のまま曳家すると(屋根が)長屋門にあたっちゃうから、曳家する前にまず屋根を解体するところから始まったんですよ。


参照事例:千葉県千葉市 I様邸
(2015年10月~2016年11月)



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