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施主様インタビュー > 鴨川市 - K様

■2021/09/24 施主様インタビュー > 鴨川市 - K様
寒い、暗いなど古民家の代表みたいだった築150年のこの家、
もうそんな面影まるでなくて、快適な日々が実現しました。



これは令和2年9月8日にインタビューさせていただいたものです。




母が亡くなって四十九日に親戚一同が集まって、この家これからどうしようか、って話になったんです。家の裏の崖が崩れてきて、このまま放っておくと家が壊れちゃうんじゃないかって、心配で。ちょうどその頃、熊本で大地震が起きて(㊟2016年4月)、テレビのニュースで家が壊れたり、つぶれたりしたのが映し出されていて、このままだとうちもああなっちゃうんじゃないかって怖くなりましてね。みんなでじゃあどうしようって。リフォームとかいろいろ話し合っていた時、若い人たちがネットでいろいろ調べてくれて、たまたま保川建設のホームページを見つけてくれたんです。茂原市で保川さんの民家再生見学会をやっているよって。それで私と姉と姪っ子で即行くことにしたんです。それまでは保川建設って全く知りませんでした。見学会に行ってみると、その家も古民家ですからうちとどこか共通点があって、よく似てるんですよね。こんな風になるんならいいねって、その場でみんなの意見が一致しました。それで決めちゃったんです。

(新築ではなく)再生にしたのは、これだけ頑丈に作ってあるからまずこの家、壊せないだろうって思ってましたし、それに加えて保川さんの見学会で見せていただいたお宅がステキで、壊したらもったいないなあ、うちもあんな風になるんじゃないかって思ったからでしょうね。

再生工事が始まってみると、土台からだいぶん傷んでいましてね。昔の家って土台は単なる石の上に柱なんかを乗せてるだけなんですね。

あんなものでこの家を支えていたんだ、なんて驚いたりしたものです。そこで裏の崖の対策もあって、崖側の壁に入っている柱の下に、柱の数だけ杭を打ってあるんです。10本以上も。

両親と暮らしている時、母屋があまりにも寒いもので、離れを少し改築して住めるようにしてあったんです。工事中はこの離れで寝泊りしてたものですから、工事は毎日、その一部始終を目の当たりにしていました。職人さんたちのいろんな仕事ぶりを見せてもらえて楽しかったです。家がだいぶん傾いていたので、家を持ち上げて傾きを直したりね。

おかげで以前は家中がガタピシしていたものが、それが今ではまったくありませんし、扉の開け閉めが前は大変だったんですけど、今はスースーっと動いてガタピシはまったくありません。

間取りですが、基本的に再生前とほとんど変わっていません。

大きく変わったのは住みやすさでしょうか。前の家は冬に雪なんか降ると、ひさしの間から雪が降り込んで朝起きると布団の上に積ったりしてたんですよ。とにかく冬は寒かったです。それが今はそんな面影もなく、もし両親が生きていたらさぞかしびっくりするだろうなって思いますね。前は家そのものも傾いていましたし、柱なんかも腐っていましたから。

冬は寒く、日中でも暗く、古民家の特徴を全部満たしている家でした。

この部屋(この日インタビューさせていただいた部屋)、昔は畳だったんですが、冬に温度を測ると4℃でしたから。それが今はどうでしょう、床暖房もあって冬は暖かですし。私が毎日生活しているダイニングキッチンの方はエアコンはつけますが、他の部屋は息子がたまに帰ってくるとつけるぐらいですね。それと天井がこういう風に高いっていいですね、もうそれだけで気持ちいいですから。たまに親戚が来ると、去年の夏だったか、エアコンつけてないのに軽井沢みたいだねって言ってました。本当は風がないと夏はちょっと暑いですけどね。

 いちばん驚いたのが防音。室内の音が外に漏れるのを完璧に防いでくれます。お陰で、私がピアノの練習をしたり、ステレオで音量を大きくしたりしても他から苦情が来ることなどありません。

もちろん外からの音もシャットアウトです。こればかりは住んでみないとわかりませんが、寒い、暗いの他に住みにくさの解消という点では想像以上と本当に驚かされています。

このピアノですが、二十歳の頃に買って、東京で使っていたんですが、古いのでかなり重量があって置いておけなくなり、こっちに送ってずっと倉庫みたいなところにしまってあったんです。それで家が新しくなったのでここに出してきて20年ぶりくらいに調律したら音がよくてね、感激しました。ピアノは老化防止にいいって聞きますが、知ってる曲よりも知らない曲を弾くほうがいいらしいですね。譜面を見ながら頭、指、足を使いこなさなければなりませんからね。

父のいちばん下の妹が、世田谷に住んでいるんですが、ここのホームページを見てくれて、すごく褒めてくれるんです、よくぞやってくれたって。彼女がいちばん喜んでくれました。それだけではなく、昔ここに住んでいた人たち、叔父や叔母もみんな決まって喜んでくれますね。

私はここで生まれて、高校卒業までこの家で暮らしていました。その後、東京へ出て結婚、姓が変わりました。3人兄妹で、兄がいて、姉がいて、私は末っ子でした。だから本当は兄がこの家を継ぐ予定だったんです。でもその兄に先立たれて、兄の奥さんは都会の方だったし、姉は長男のお嫁さんでしたし、東京で主人が15年くらい前に亡くなっていたもので、末っ子でしたが私がこの家で母の世話をすることになったんです。それからもう10年にもなっちゃって。まさか私が母の介護をするなんて思っていなかったんですが、母が入院は嫌だ、手術は嫌だって言いますもので、ずうっとこの家で母を介護していたら、母からあなたがここを継いでいいよって許しが出たもので、私がここに住むことになりました。名前が変わってしまって、ご先祖様には申し訳ないんですけどね。でも、いずれ子供たちの時代になるんだし、まあいいかって。

再生する時、息子が犬を飼いたいって言い出しまして、そうしたら棟梁が急遽板張りのデッキを作ってくださいました。

ここ、もともとは外から部屋に上がる時の上がり框の大きな板があったんです。それがシロアリにやられていてボロボロだったんです。それもあって木のデッキを作ってくださったんです。それで北海道生まれのこのワンチャンを飼い始めたんです。北海道からひとりでケージに入れられて飛行機でやってきたんですよ。羽田まで迎えに行ってね。町の方から友だちが時々家に遊びに来たりはしますが、このコロナ禍でどこにも出歩けないですし、この子がいなかったらもっと退屈で、寂しい思いをしただろうなってつくづく思います。

私は今、月に1回コーラスをやってるんですが、今はコロナで公民館ではできないんです。それで指揮者の方がレストランをやっておられるのでそこに集まって歌うんですが、みんな高齢なものですから1曲ぐらいしか歌わないんです。楽器をやっておられる方がたまに来て演奏していただいたりもしています。あとは早朝と夕方の犬の散歩、時間があれば外の草刈りとかやりながら、のんびり暮らしています。

保川さんにやってもらって本当によかったって思っているんです。例えば梁だとかに微妙なカーブが出ていたりとか、切り込みを入れてもらったりとか、特にこのキッチンは私のいちばんのお気に入りなんです。

棟梁には「いろいろ凝ったから来た人に見せてね」って言われたんですが、ほんとにその通りですね。(完)


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