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施主様インタビュー 袖ヶ浦市真光寺住職 岡本和幸様 - 後編

■2021/09/09 施主様インタビュー 袖ヶ浦市真光寺住職 岡本和幸様 - 後編

未来を明るくするのが役目だと、常々考えます。
私たちの活動はその一点に尽きるわけです。


 伽藍が建っている土地は字(あざ)は寺地といいます。昔からお寺の土地だったのですね。この場所は平安時代の居住跡があって、寺の台遺跡といいます。その辺に瓦や土器の破片が転がっていて、それで山号(さんごう)を「瓦谷山」(がこくさん)としたわけです。
保川さんの工事の際は、すでに市役所による遺跡調査が終わっていたので、工事に何の支障もなかったですし、実際、薬師堂の工事の時、かなり深く掘ったでしょ、でも何も出てこなかったと思いますよ。

 460年前ここを開山する時に土地を寄付してもらい、その一部を墓地としているわけです。これを寺の基本財産と言うんですが、基本財産は基本財産に戻せって言うのが原則なんですね。この建物もみんな基本財産です。また、墓地を売ったということになっていますが、その時のお布施は、柱や瓦になってこの寺に残していくということなんです。つまり基本財産に変えて寺に残していくという、そういう考え方なんです。
樹木葬墓地は1200基ほど造りましたが、ほぼ完売できました。樹木葬というと新しい墓地という感じですがけっこう需要が生まれてきています。それは皆さんが将来への夢を持てなくなってきているからじゃないかと思うんです。家を建てて、それが子々孫々受け継がれ、続いていくという確信がもう持てないんです。墓を残したって子供たちが将来困るだけってなるんです。それで樹木葬なんですね。

 この寺の場合は計画植樹といって、先に計画して木が植えてあるんです。このエリアにはこの木とこの木を植えて、下草になるようなものも植えて、計画的にエリア(区画)を造っています。だから、普通のお墓と同じなんです。区画内に木が植わっている場合もあれば、植わっていないところもあるんです。例えばそこに桜の木があれば、木の前にプレートを置くんです。で、そこから70cm掘ってお骨を埋めるんです。
ここではペットの犬や猫も副葬品として埋葬することができますし、夫婦の場合でも別々に埋葬できます。ご先祖のお骨なら永代供養がなければ一度の手数料だけですし、後々面倒がありません。とにかく、将来にわたって非常に計画的に済ませることができるようになっています。あとね、樹木葬は楽しいです。草が生え、花が咲き、木々が大きく育っていく。そういう意味では将来への夢があるっていうわけです。千葉市にある平和公園だって、公園のように造ってあって芝生があり、大きな桜の木の下に埋葬してあるわけでしょ。まあここは、それのちょっと凝縮したバージョンと考えてもらえればわかりやすいでしょう。


 里山活動をしていて思うんですが、山と田んぼというのは一体なんですよね。山が荒れていると田んぼにはいい栄養が入ってこないんです。それと山を間伐したり、下草を刈ったりするとてきめんに湧き水が増えるんです。里山というのは山と田んぼと人の生活が全部一体となった関係のことをいうんですね。われわれの仲間にも山に力を入れている人もいます。でもね、今、木の使い途がないんです。木を切って、山から運んで、製材するわけですが、山から木を運び出すというコストに見合う材木の使い途がないんです。日本の将来の産業としてみると、このコストをどこかで消化して、日本の有益な資源である木材をどのように活用していくか、本気で考えなければならない時でしょうね。
私は、保川さんのような建築会社っていうのはもうちょっと協力しあって社会にアピールし、どんどん新しい発想で、新しい技術を開発して、それを広めていっていただくということがとても大事なことではないかと思うんです。

 この地の立地環境から、当初から外国人にうけるだろうなという考えはありました。禅とか、里山とか、精進料理とか、そういうものを狙ってインバウンドは対象に入っています。でもね、環境が整わなければ観光地にはならないというのがよくわかりました。いちばん初めに東京からバスによる体験会をやらせてほしいって旅行会社から申し込みがありましてね。

関東中の里山という里山をまわって最後にここに来たんですが、担当者がここがいちばんいい里山、里田だといってくれたんです。そこで、なんとかできないかといろいろ考えましたが、なかなか思うようにいきません。人をたくさん招き入れるというのはとても大変なことで、安全面、責任を取れるような体制づくりをまずやらなければならない。そして、それができてここは貴重なところですよって宣伝して人がたくさんくるようになると、困ることも増えてくるんです。何かというと、貴重なものがもっていかれちゃうんです。例えば山菜なんかね、地元の人が足で歩いて探して採るぶんには影響は少ないんだけど、宣伝を見たり聞いたりして、車で大量に押し掛けられるとたまりません。また、貴重な生き物がいますよ、オオクワガタがいますよなんて宣伝すると、すぐお金目当ての業者が来ちゃうんです。(観光地化するというのは)非常に難しいんです。だから、あまり宣伝したくなくなるし、変な人には来て欲しくなくなります。すると、本来、来ていただきたい参加者がどんどん減っていくんですよね。この一帯は内房でも有数の環境や歴史的なものが残っていますが、観光地化するというといろいろと矛盾することが出てきて、大変難しい問題を抱えることになるんです。


 今、「里山の禅センター」と銘打って活動していますが、山芋畑と、田んぼと、山と、坐禅と、寺での生活体験と、これら全てを含めて心を整えましょうという活動です。

宗教と言ったってね、特別なことじゃないんです。生活なんです。ごく普通の生活の中から派生していったというか、生まれてきたのがお寺や、地蔵や薬師に対する信仰だったりしたわけで自分の実生活の中で、嗚呼ありがたいな、いい人生を生きているなという体験をしていくことが、自分の心をいちばんよく整えてくれるし、生き方のヒントもたくさんもらえることに通じるはずなんです。いい発想というのは、体を動かして初めてもたらされるものなんだという、こういう考え方で禅センターという言葉を使っています。


 コロナの影響で法事は確かに減りましたね。でも、ここにきて今までやれなかった人がどんどんやるようになって、増えてきましたね。ただ、お葬式は小さくなりました。まあ、これは全体的な傾向なんでしょうけどね。コロナ対策としては、工夫が大事ですね。気分をどう発散させるか、じゃないでしょうか。いつも同じことをやっていたんじゃ発想の転換はできませんし、気持ちをリフレッシュさせることができません。やはり、ちょっと違うことをやってみて自分の心を整えることが対策としては大事かなと思います。
いろんな活動をやってたらこんなになっちゃったというのが正直な感想ですが、基本的には未来を明るくするのがお寺の役目という考え方はありますね。例えば、お盆なんかでね、みんなで集まっていっぱい飲んでたじゃないですか。あれはね、自分が死んだ後、同じようにみんなでこんな風にやってくれるんじゃないかという、自分の未来を明るくするためにやってるわけですよ。あの世はもしかしたらあるかもしれない、そしてお盆には帰ってこられるかもしれない。

 そういう確信が持てるような生き方をしておかなければいけないってね。死んだらお終いだ、お盆なんか関係ない、じいさん、ばあさんが死んじゃったらもう終わりだ、ということでは世の中は良くなりませんよ。今さえ良ければいい、自分さえ良ければいいでは豊かな人生は送れないと思いますよ。まあ、これは寺というか、私たちの考え方ではあるんですが、こういう考え方が社会を良くするとか、みんなが幸せになるというね、私たちの活動はその一点に尽きるわけです
だから、こういうふうな考えでいろいろやっていたら、今ある活動の形になっちゃったわけです。寺としては460年ここにあるわけで、私の代で潰すわけにはいかないなあという、さらにできれば460年後の未来にもこのお寺があって、人々が豊かで穏やかに暮らしているように努力するのがわれわれの務めだなあって、強く思いますね。(完)



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