2023.07.04
家づくり物知りクイズ第12問:今回は家の外観からの問題です。
Q 瓦葺きの屋根などに設置される「鬼瓦」ですが、どんな目的で設置されるようになったのでしょうか?
❶ 重石(強風で瓦が飛ばないように)
❷ 魔除け・厄除け
❸ 屋根のデザイン
鬼瓦は、棟の末端に付ける雨仕舞いの役割を備えた瓦のことで、「鬼を味方につけておけば、その形相で厄を払ってくれる」という魔除けの願いが込められており、機能面では、棟の端から雨水の侵入を防ぐというものです。
奈良時代に唐文化を積極的に取り入れだした頃、急速に全国に普及したとされ、江戸時代には一般の民家にも設置されるようになりました。近世以降は、鬼の顔を彫刻したものから、州浜(すはま)や陸(ろく)とよばれるもの、蓮の花をあらわしたものや家紋、福の神がついたものと様々です。お寺や神社には立派な鬼瓦が設置されていることが多く、行かれた際は是非屋根を見上げてみてください。
ということで正解は❷の魔除け・厄除けでした。