2022.05.31
家づくり物知りクイズ第7問:住宅関連の国語の問題
今回は国語の問題です。
この漢字、なんて読む?いずれも住宅関連の言葉です。
❶三和土 ❷長押 ❸破風
【三和土】
日本の家屋にあった土間(文字どおり土の間のこと)の表面に、仕上げ材として使われていたのが三和土で、赤土や砂利などに消石灰とにがりを混ぜて練り、塗って叩き固めた素材のことです。
本来は土で作られた玄関の仕上げ材だったものが、土間が見られなくなった今、かつて土間と上がり框のあった部分、すなわち玄関の床を指して「三和土」と言われるようです。
ということで答えは「たたき」です。
【長押】
和室の壁面をぐるりと囲む化粧部材で、簡単に言ってしまえば柱と柱の間に横に渡して取り付けられている材木のことです。元々は柱を固定するための構造材としての役割がありましたが、工法の変化・発展によって装飾するための部材となっていったようです。
長押と混同しやすい部位に鴨居(かもい)があります。こちらは和室の襖や障子などの建具を立て込むために上部に取り付けられた横木のことです。下部に同様に取り付ける敷居と対になっています。
ということで答えは「なげし」です。
【破風】
破風とは、屋根の妻側の端の部分のことを指し、そこに取り付けられている板のことを破風板と言います(赤い矢印の部分)。破風には形によって「唐破風」や「千鳥破風」「入母屋破風」などさまざまな種類があります。
破風はまた、屋根内部への風や雨水の吹き込みを防止する防水機能や、火災の時に火の手が広がる範囲を小さく抑える防火機能など、デザインだけではなく住宅にとって大切な役割を担っています。
ということで答えは「はふ」です。