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Topicsお知らせ

2017.08.23

社長インタビュー ㈱ヨシモク 吉野幸男社長

インタビュー

 

社長のこの道でのキャリアはどの位になられますか?

22歳でこの仕事に入りましたからもう43年になります。もともとウチは江戸時代の後期から茂原で木梚をやっていたんですね。そして、3代目の時に茂原に鉄道が敷かれるということで、初めて茂原駅前に店を出しました。150年以上の歴史がある老舗なんです。だから、私が家業を引き継ぐのは自然の成り行きだったわけです。
大正時代にはまだ日本に数えるほどしかなかった蒸気式のアメリカ製の製材機を使っていて、この頃から材木商として本格的な活動が始まり、陸路で深川に材木を出していました。ただ、それも私の父の代までで、製材は今はやっていません。

 

社長のこの道でのキャリアはどの位になられますか?

私が常に念頭においていることは、私の前には100年の歴史があったわけで、私はその100年の知識を受け継いでいるんです。それに自分の代50年の知識と経験が加わっている。だから自分はプロの中のプロ、誰にも負けることはない、そういう気持ちで仕事に携わっています。

 

この業界に入られた頃の状況はいかがでしたか?

私がこの業界に入った時、棟梁たちから一人前になるには10年かかるといわれました。でも、考えたんです。当時の棟梁は一年に3~5棟、建てられればいいんです。ところがウチはその何倍も手がけてるんです。私は目標を立てました。3年で基本をマスター、5年ですべてを自分のものにすると。で、その通りになりました。そしてさらに5年間、一歩引いて気難しい親方に狙いを定めていろいろと教えを請いながらそれまでに得た知識の検証をし、実際の経験を積み上げたんです。そして、10年目から、こうした親方たちにいろいろと提案を始めたんです。

 

家と木の関係についてどう思われますか?

木には金属やプラスチックといった無機質なものと違い、人の体にやさしいたくさんのメリットがあるんです。その点について家を建てる業者さんが施主さんにひと言でも伝えてくれていれば、私たちの仕事はずいぶんと違ったものになってるんですけどね。それともう一点、木の本質的な良さっていうのは値段が高いとか安いとかで決まるものではないんです。木が本質的に持っている性能とか機能からいえば、木によってそんなに差はないんです。例えば、名刹といわれる有名な古いお寺でも高価な銘木を使っているとは限りません。その地でとれる木を使って、まわりの気候・風土、自然の中にうまくとけ込んでいるんです。それができるのが木なんですね。そこのところもうまく伝えてほしいですね。

昔と今の違いってどこにあるとお考えですか?

こんなたとえ話もあります。「家を建てるなら山を買いなさい」と。前述のお寺の話にも通じるところがあるんですが、山の南側に生えた木は陽当たりに強いから家の南側に使う、山の北側に生えた木は湿気に強いので家の北側に使う。すなわち、住宅とはこうした考え方で木を使って建てられてきたものなんですね。
それなのに今はこうした基本がゴチャゴチャになっています。金属やプラスチックのものに簡単に代用されるし、節(フシ)があるとかないとかなど美的感覚で木の使い方が左右される。本来はまず初めに考えなければならないのは、その家が自分や家族の健康とか安全に役立ってくれるか、家族を守ってくれるか、であるべきなのにね。見てくれなんかは最後でいいんです。
私のオヤジの代くらいまでは施主さん(いわゆる旦那)が家を建てるすべてを手配していました。棟梁は現場のまとめ役です。だから、旦那は我々のところに来て、直接木の相談をして買っていきました。こういう風習はもうなくなりましたが、これからは工務店が、細かく予算管理までやっていた昔の旦那の役を務めなければいけませんね。いい家を建てるためにはね。

保川建設はいかがですか?

保川さんに限らず工務店さんはもっと木について勉強しなければいけませんね。そうすればお客さんに適切な提案もできるし、大手にだって決して引けは取らないんです。特に、保川さんの現場は勉強する素材がたくさん転がっている。これを放っておくのはもったいないですよね。木は難しいと思わず、固定観念にもとらわれず、自由な発想で木に取り組んでくれるといいんですけどね。今は、破れたジーンズだってファッションになる時代なんですから、若い人はどんどんチャレンジしていってほしいですね。


茂原で一、二を争う老舗の社長さんだけに木材にかかわらず、関連する建築業界全般についても炯眼をお持ちの経営者とお見受けしました。ソフトな語り口の反面、発せられる言葉は熱く、深く、示唆に富んだものでした。
今、会社の敷地内に木と木の製品(テーブルや椅子など)を展示したステキなギャラリーがオープンしています。木の香りただようホッとする空間、いちど訪ねてみていただきたい所です。きっといいお話が聞けるに違いありません。連絡先は以下の通りです。

 

 

 

株式会社ヨシモク
〒297-0042千葉県茂原市三ヶ谷1813
TEL.0475-25-2220(代) FAX.0475-22-5263
E-Mail yoshimoku@nifty.com

 


(聞き手:アットホームパソコンサロン/この記事は平成24年2月にインタビューしたものです)