保川建設株式会社

  • いい家情報局
  • 0475-23-3688 月曜日~金曜日9:00~18:00

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Old House reform 民家再生

民家の美しさと強さを知ってほしい。 We want to share the beauty and strength of "Minka" (traditional Japanese house.)

畳に感じる懐かしさ。瓦屋根の風情。
「日本」を感じる生活を送りたい方へ―――

古民家のリノベーションは、近年ますます注目度を増しています。そこには、純粋に和を愛する日本人の本質的な心があります。電飾技術が発展した現代でも、原始的な花火を美しいと思うこと。どんなに暖かいエアコンがあっても、こたつが恋しいと思うこと。和を愛し、情緒や趣に懐かしさや美しさを感じる心は、民家再生の原点かもしれません。

長年の経験と、一流の腕

古民家を再生できるかどうかは、例えばシロアリや雨漏りによって腐食されている部分がどれくらいあるかなどを解体前に見極め、使える柱などを活かしてどう改築するかを的確に判断できる経験が必要です。また、規格のない工事に対応できる、柔軟な応用力や感覚をもつ、一流の棟梁・大工・職人たちの腕がなくては、実現しません。

保川建設の民家再生

限りある森林の危機

土から生まれ育った樹木が、形を変えて人々の暮らしを支え、最後にはまた土に還る。今まで日本の文化はこうした自然のサイクルの中から生まれ育ってきたものに支えられてきました。いっぽう、経済が発展するにつれ私たちは大量生産、大量消費のサイクルを当然のごとくに享受してきました。その結果として、地球温暖化、産業廃棄物の増大、環境ホルモンやダイオキシンなどによる環境汚染、オゾン層の破壊、などなど地球は危機的状況にさらされています。言い換えれば人類の将来への警鐘が打ち鳴らされているのです。

「循環型」住宅としての使命

こうした中で、地元の材料を使い、地域の風土に溶け込んで長い歴史を刻み続ける民家は大量消費の対極に位置するシンボリックな存在でもあります。しかしながら残念なことに、先祖代々受け継がれてきた民家もさまざまな理由から次第に日本から姿を消しつつあります。手を入れればこれからまだ何十年も生き続けられるのに・・・。今こそ私たちは、健康で安心な循環型の代表例としての民家を次の世代に残すために行動を起こさなければなりません。

私たちの民家再生推進活動

私たち保川建設では、民家再生を通じて私たちが住む地域、暮らす街、そしてこのかけがえのない地球が安全に、いつまでも美しくあることを願って「民家に関心をもつあらゆる人々のネットワーク組織」・NPO法人日本民家再生協会に加盟。千葉・房総では唯一の正会員として数々の実績を積み重ね、先人が築いてきた日本古来の「住」文化を現代の暮らしに継承・発展させるべく努力しています。

場所を変えて、住み継ぐ家。

古民家には、日本の伝統的な大工技術が使われています。木を“組み上げて”作られた古民家は、木を解いても、木組みを分かっている大工がいれば元通りに家を組み上げることができるため、移築されながら形を残しているものも多くあります。木更津で民家再生をされたS様邸もそのひとつ。ですが、S様は当初、木更津の土地に新築のみを建てる予定でした。

この家、丸ごと使えますよ。

『この家、実は新築部分と古民家の移築再生部分が組み合わさっているんです。もともとはこの木更津の土地に二人で6 坪くらいの家を建てようかと、考えていたんです。そんな時、御宿町(同じ千葉県)にある古い家のことを思い出しました。大正末期から昭和初期に祖父と叔父の建てたもので、誰も住まず壊れかかってはいました。いずれは壊すだろうという事で、それならば大黒柱一本でもいただいて、新しい家に使えないかと思ったのです。こんな事情を保川さんに、初めてお会いした時にお話ししたら、会長さんにじゃ早速見に行ってみましょうと言われ、連れ立って現地に行ったわけです。 すると会長さんが「この家、丸ごと使えますよ」って。 その一言がきっかけで急遽予定変更、移築再生をすることにしました。』

心配は、杞憂でした。

『家を建てる前は、いろんな方から古民家は住みに くいよって話をよく聞かされてました。すきま風はあるし、とにかく冬は寒いし、見た目はいいけど実際に住むにはちょっとねえなんて。住んでみてそれはすべてひっくりかえりました。杞憂に過ぎなかったんです。夏は南から北にいい風が吹き抜けてくれて涼しくって、全くエアコン要らずですし、心配だった冬もすごく暖かで、外が凍えるほど寒くても、小さな火鉢と小さなオイルヒーターだけで十分。本当に光熱費がかかりません。』

ああ、いい天井だなあ。

『実際に住んでみて思うことは、絶対に再生がおすすめっていうことです。 例えばこの家、新築だけでは出せない実にいい味を持っているんです。朝、目がさめるといつも思うんです、ああ、いい天井だなあって。そして大阪障子、これがまたいいんですよ。雨戸も、杉板ですが朝日が当たるとぱあ~っとオレンジ色に燃え立つんです。朝からこんな気分になる家って最高です。そして家の中の空気が優しい。これは土壁のせいでしょうね。お金も、時間もかかりますが、おすすめしたいですね。体に優しく、アレルギーが出ない。それと外出から帰ってきて、ドアを開けた時の空気がなんとも言えずいいんです。きっと漆喰がうまく空気を循環させていい状態に保ってくれてるからでしょうね。モワ~っとしたところが全くないんです。香りもまたすごくいいですしね。最初の数ヶ月は木のいい香りがすごかったです。』

再生って、どんな工程で工事をするのだろう。

奇跡のような民家再生ですが、完成に至るまでにはいろいろな工程を踏まなければなりません。綿密な調査、念入りの設計・建築計画、精密な工事。どの段階をとってもプロフェッショナルとしての豊富な経験と高度な技術が要求されます。

STEP.01 調査

  1. 再生に耐えうるか否かの判断をする。
  2. 実測して図面化する(平面、断面、梁伏せ等)。
  3. 写真で現況を記録する。
  4. 建物の歪みや倒れを計測する。
  5. 同じ地域の古民家の特徴を調べる。
  6. 建物の歴史を聞き取り調査する。

STEP.02 計画

どういう目的を持った再生かを考えた計画・設計を行っていきます。

STEP.03 解体・洗い

1.解体
再生内容によってやり方が変わってきます。写真の建物の場合、屋根以外をすべて解体しました。処分する材と再生に再利用する材があるので、ほとんどの部分を人の手を使って慎重に行います。

2.洗い
解体が終盤になったところで部材の埃(長年にわたって積もり積もった汚れ)を洗います。

STEP.04 歪み・倒れなおし

古民家はたいていの場合、土台がなく、沓石の上に乗っているだけなので不等沈下(場所、場所で沈下量が違う)が生じていることがあります。そこで可能なら再生の際、コンクリートで基礎を作り、土台をまわします。

  1. まず基礎を持ち上げ
  2. 基礎の上に建物を戻す。
  3. 土間コンクリートを打つ。

STEP.05 内・外工事

  1. 天井にかくれて煤と煙で燻され真っ黒になった梁は、勾配天井となった天井の下に姿を見せます。
  2. 設計にしたがって現代の技術を取り入れながら、同時に仏壇や古い建具も再生されていきます。
  3. 暮らしやすさのためにアルミサッシ等も取り付けられます。

STEP.06 完成

長い時間、多くの人手、高い技術をつぎ込んで古民家の再生はようやく完成となります。私たちはこの段階で施主様の驚きと感激の表情に出会います。

民家はこう生まれ変わる

再生の時を待っているような佇まい

屋根や内外装部品では傷みもあったものの、ほとんどの構造体は強度を保ち、しっかりと、まるで再生の時を待っているような佇まいでした。
庇部分に使用した丸太(丸桁・丸柱)、濡れ縁の厚い杉板はどちらも施主さまが自分の家の裏山で切り倒し、皮を剥いで磨いた貴重な材料。

明治初頭に建てられ、診療所として活躍した古民家の現地再生例

3つの部屋をぶち抜いてつなげ、さらに梁も見えるように天井板を取り去ると、
大きな空間のリビング&ダイニングとして再生。白い漆喰と古い梁が絶妙のコントラストを見せる。

施主様もあきらめていたほどの傷みの激しい古民家も・・・

廃屋寸前であったこの古民家も、当社の調査で再生可能と判断。
見違えるばかりの民家に。板下見は塗装をせず、時間が風合いを出してくれるのを待ちます。

施主様の先代が自ら建てた土蔵も崩れかけていましたが・・・

傷んだ壁や周囲を解体、内部も細部にわたって手を入れると、
白と黒のコントラストが美しい、日本の風土に溶け込む見事な土蔵が誕生します。

雪深い新潟から南房総へ、壮大な規模の移築再生。

厳しい自然環境にさらされ続けてきた雪国の古民家。現地で解体され、はるか南の千葉・房総へ。
大きな空間のリビング&ダイニングとして再生。白い漆喰と古い梁が絶妙のコントラストを見せる。

使われていなかった農家の作業場も、再生で情緒たっぷりの別荘に・・・

緑に囲まれた広々した軒先。ここも建築家の眼には新鮮なアイディアの源泉となる場所だった。
テラスというよりアウトドアのリビング・ダイニングという雰囲気に仕上がりました。ハッとするような変化は、まさに民家再生の醍醐味です。

築約200年、江戸時代に建てられた名家

造りは申し分ないけれど、ゆがみやレベルに問題が・・・
もともとの格式高い風貌を残して、江戸の香りを現代感覚で再現しました。

140年の時を超えて家中に暖かな光を注ぐ

明治初期の家、江戸時代から活躍の大工や職人たちの心意気が・・・
重厚な建具類、黒光りする柱や梁、そして神棚と「和」の伝統を余すところなく今に伝えて、古民家は現代にみごとに溶け込んでいきます。

建築事例/works

工期  2019年3月~2020年3月...
工期  2017年12月~2018年12...
工期  2018年3月~2018年10月...
工期  2017年1月~2017年10月...
工期  2015年10月~2016年11...
工期  2017年10月~2018年4月...

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