今から102年も前の明治37年に新潟県・妙高に建てられた古民家が、温暖の地、南房総に移築され、再生されます。妙高地方は豪雪で有名な新潟県でも有数の積雪地帯。冬には信じられないような積雪を記録します。特に調査を行った昨年の冬は、稀に見る豪雪で、暖かな冬になれた私たちには強烈なインパクトがありました。
その地で100年以上もの間、びくともせずに建ち続けたのには訳があるはずです。私たちは限られた時間の中で、じっくりとその秘密を探ったのです。

昨年の秋から冬にかけて数度の調査を実施。その結果この家は、欅の柱が10数本、16メートルもの巨大な梁など千葉県では見ることのできない見事な梁組みを備えていることがわかったのです。
元来この家はこの地方の豪農の家で、常時10人以上の小作人を抱えていたといわれ、現にそうした小作人部屋も調査の段階で見つかりました。

移築再生の地は、茂原市郊外。ちょっと小高いところで目の前には一面の水田が広がり、明るい太陽が燦々と降り注ぐ、房総らしい場所に建ち上がります。
もともと施主様が古民家再生など文化遺産の保護に理解が深く、この家の再生についてもできるだけ移築前のそのままの状態を再現したいと考えられています。

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